- 「40代でフリーランスに転職しても大丈夫?」
- 「フリーランスになるために必要な準備が分からない」
- 「フリーランスとして安定して稼ぐ方法や、仕事を受注するコツを知りたい」
近年、テレワークやリモートワークが普及し、働き方の選択肢も多岐に渡るようになりました。
その結果、フリーランスへの転職を考える40代も増加傾向にあります。
ですが、実際にフリーランスとしてやっていけるかどうかを不安視する方も多いのではないでしょうか?
本記事は40歳でフリーランスに転職した筆者が、40代でもフリーランスとして活動できる理由を紹介しています。
- フリーランスの現状について
- 40代がフリーランスへ転職する前に知っておくべきこと
- 40代がフリーランスに転職するメリット・デメリット
- 40代がフリーランスで成功するために必要なこと
フリーランスに転職して、今の生活を変えたいと思う方は、ぜひ読んでみてください!
フリーランスの現状について
本項目ではフリーランスの現状に関して、次の3点を軸に紹介していきます。
- 40代のフリーランスは全体の約21%で増加傾向にある
- フリーランスが多い職種は「クリエイティブ職」
- 年収は「300万円未満」が最多の割合
まずは、総務省などが行った調査結果をもとに「フリーランスの現状」を見ていきましょう。
1.40代のフリーランスは全体の約21%で増加傾向にある
総務省が2022年に行った調査では、フリーランスを本業とする人数は209万人であり、そのうち40歳~49歳の合計は43.9万人(全体の約21%)でした。
年代 | 本業がフリーランスの人数 |
---|---|
20代 | 10万8000人 |
30代 | 28万9000人 |
40代 | 43万9000人 |
50代 | 46万9000人 |
60代 | 40万7000人 |
70代 | 37万9000人 |
40代と比較すると30代は28.9万人と、40代の人数とは約18万人の差があります。
20~30代は会社員としてキャリアを積んだ後に、フリーランスへ転職するということがわかります。
2.フリーランスが多い職種は「クリエイティブ職」
では、実際に40代のフリーランスが多い職種は何でしょうか?
「フリーランス白書2023」によると、最も割合の高かった職種はWebライターなどの「クリエイティブ系」でした。
主な収入源となる職種 | 割合 |
---|---|
クリエイティブ系 | 26.6% |
エンジニア系 | 14.8% |
メディア系 | 9.9% |
Webライターやエンジニアは、パソコンとインターネット環境があれば、場所を選ばずに仕事ができます。
そのため、フリーランスのように「個人でも稼げる仕事」との相性が良いと言えるでしょう。
3.年収帯は「300万円未満」が最多の割合
首相官邸が2020年に発表したデータによると、最多割合を占めた年収帯は「200万円以上300万円未満」でした。
年収 | 割合 |
---|---|
100万円未満 | 16% |
100万円以上200万円未満 | 16% |
200万円以上300万円未満 | 19% |
300万円以上400万円未満 | 16% |
400万円以上500万円未満 | 12% |
「200万円以上~300万円未満」という数字だけを見ると、「やっぱりフリーランスって稼げないのかな?」と考えてしまうかもしれません。
しかし、実際はフリーランス歴が長くなるにつれて、年収も上がる傾向にあります。
フリパラ歴 | 年収200万~400万未満の割合 |
---|---|
6ヶ月未満 | 13.7% |
6ヶ月~2年未満 | 29.6% |
2~5年未満 | 20.4% |
「フリーランス協会」の調査結果では、フリパラ(※1)歴が6ヶ月未満の「年収200~400万」の割合は13.7%。
6ヶ月~2年未満の「年収200~400万」帯は29.6%と、2倍近く増加しています。
つまり、フリーランスとして長く活動している人ほど、会社員と同じように年収が上がっていく傾向にあるといえるでしょう。
フリパラとは?
「フリーランス」と「パラレルキャリア」を組み合わせた造語。
「パラレルキャリア」は本業を持ちながら、第2の活動をすることであり「複業」とも呼ばれる。
報酬を目的として、本業とは異なる仕事を行う「副業」とは異なる概念とされる。
参考元:「フリパラ」、noteはじめましたより
40代がフリーランスへ転職する前に知っておくべきこと
本項目では「40代がフリーランスに転職する前に知っておくべきこと」を紹介していきます。
- 孤独との付き合い方を知っておく
- 作業スキルよりも「営業力」をみがく
- フリーランスのリスクを知っておく
私の経験談を踏まえた「リアルな事例」を紹介していますので、ぜひチェックしてください。
孤独との付き合い方を知っておく
フリーランスは1人で仕事を行うことも多いため、孤独は避けて通れない問題です。
周囲に人がいる環境で仕事をしていた方にとっては、より強く孤独を感じる状況も増えるでしょう。
同時に、あなたと同じフリーランスが身近にいない場合も、孤独が深まる要因の1つとなります。
筆者も孤独がつらく、何の作業もできない日がありました。
私と同じ経験をしないためには「外とのつながり」を積極的に増やしましょう。
外とのつながりを増やす方法
- SNSアカウントを開設する
- 最も簡単に始められて、交流もしやすい。
- 自分のスキルや知識を発信することで、営業活動も行える。
- コミュニティに加入する
- 同業種の人と交流することで、孤独感を解消できる。
- 交流を通して仕事の情報を得たり、新規案件を獲得したりする機会も増える。
- 人がいる場所で作業をする
- 人がいる環境で作業することで、孤独感を軽減できる。
- 自宅と作業場所を分けることで、オンオフが明確になる。
孤独を乗り越え、自分らしい働き方を見つけた先には、会社員では味わえない充実感と自由が待っています。
ぜひ、覚えておいてくださいね。
作業スキルよりも「営業力」をみがく
コミュニティなどで横のつながりが増えてくると、新規の募集案件を目にする機会も増えてきます。
魅力的な案件があればすぐに応募できるように、自分を売り込む「営業力」を磨いておきましょう。
どうして営業力が必要なの?
クライアントのニーズを汲み取るためです。
「営業力」と聞くと、クライアントに対し、自分のスキルをアピールすることだけを指す言葉に聞こえるかもしれません。
ですが、フリーランスにおける「営業力」とは「自分をブランド化して、クライアントに価値提供すること」であり、営業・管理・事務の3つを兼ね備えた「総合力」と言えます。
「営業力」=フリーランスの「総合力」
クライアントにとって、フリーランスは「即戦力」のスタッフです。
「作業スキル」も求められるスキルではありますが、クライアントの内心では「案件以外の仕事を手伝ってくれる人はいないかな?」と考えています。
たとえば、
チェックする記事が多いから、誰か手伝ってくれないかな……。
作業マニュアルの原稿を代わりに入力してくれないかな……。
などの「自分でやっても良いけど、誰かに任せたい作業」を任せられる人材を、クライアントは求めています。
想像してみてください。
あなたがクライアントとして、ワーカーから「案件以外に○○もできます」と言われたら「それなら任せてみようかな」と考えるのではないでしょうか?
繰り返しになりますが、フリーランスは作業スキルだけではなく「営業力」を磨くことが成功への近道です。
「営業力」が身につく3つの学習法
YouTubeなら、動画の再生速度を変更することで、家事の合間などのスキマ時間を利用して学習できます。
毎日少しずつでも「営業力」を磨いておけば、短期間でクライアントからの信頼を得ることも可能です。
まずは毎日15分でも良いので「営業力」を身に付ける勉強を始めてみてくださいね。
フリーランスのリスクを知っておく
フリーランスは、自由な働き方ができる面が強調されがちですが、現実的には多くのリスクが存在します。
フリーランスは会社員よりも抱えるリスクが多い
↓そのため……↓
自分がフリーランスに向いているかを検討することが大切。
では、フリーランスに向いている人には、どんな特徴があるのでしょうか?
一般的には次に挙げる「3つの特徴」を持っている人が、フリーランスに向いていると言われています。
上記の特徴を読んで、
「難しそう……」
「自分にはフリーランスは無理かも……」
と感じても、安心してください。
フリーランスになった当初は誰も上手くできません。実践を通して「できるようになった」人ばかりです。
ネットやSNSではフリーランスの成功例が多く取り上げられていますが、苦労や失敗をせずに、成功した人はいません。必ず何かの失敗をしています。
苦労や失敗を重ねても行動し、それでも継続したフリーランスだけが成功しているのが現状です。
魅力と同様に、リスクがあることを理解した上で「フリーランスが自分の理想に合った働き方なのか? 続けられるのか?」を検討してみてくださいね。
40代がフリーランスに転職するメリット
ここからは、40代がフリーランスに転職するメリットを3つ紹介していきます。
40代がフリーランスに転職するメリット3選
フリーランスのメリットは、職種によって多少の差異はありますが「仕事」・「場所」・「時間」を選びやすいことが共通しています。
ただ、それだけでは、収入が安定している会社員から転職するには勇気が要りますよね。
本項目では、あなたがフリーランスになって得られるメリットとベネフィット(=メリットによって得られる恩恵・未来)を紹介しています。
ぜひチェックしてくださいね。
仕事をするほど収入が増える
フリーランスはあなたの頑張り次第で、収入を大きく伸ばせる可能性を秘めた働き方です。
会社員とフリーランスは収入の増え方が異なる
頑張り次第で収入は増やせるって言うけどさ……。
結局、専門的なスキルがないと、単価を上げるのは難しいんでしょ?
確かに高単価案件には、専門スキルや知識が要求されるものが多いです。
しかし、単価を上げるために必ずしも専門スキルが必要というわけではありません。
特別なスキルがなかった私が実践したのは「納期を前倒しする」ことです。
徹底して行った結果、単価が1.5倍に増えた経験があります。
収入を増やすためには単価を上げることが近道です。
そのためには、クライアントにあなたの価値を理解してもらった上で信頼される行動を取りましょう。
クライアントにあなたの価値を漏らさず提供する方法については「40代がフリーランスとして成功するために必要なこと」で紹介しています。参考にしてみてくださいね。
あなたが望む働き方ができる
フリーランスは、時間や場所だけではなく「働き方」も自由に選べることが、大きなメリットです。
企業には掲げる理想と目標があり、社員はそれらを達成するために働きます。その中で、時には自身の理想とは異なる仕事をしなければいけない場面もあるでしょう。
しかし、フリーランスとなったあなたなら、やりたい仕事や方法を自身の裁量で選べます。
フリーランスと会社員は「仕事の自由度」が異なる
自身の裁量で仕事を選べることは、仕事のモチベーションアップにもつながります。
想像してみてください。
あなたの提案でクライアントから評価されたら「他人から認められた」と感じて嬉しくなりませんか?
あなたの行動で「他者からの評価を得たい」と感じるのであれば、フリーランスという選択肢を検討してみてくださいね。
好きな人とだけ仕事ができる
フリーランスとして働くようになると、人間関係におけるストレスも軽減できます。
首相官邸が2020年に発表したデータによると「仕事上の人間関係に満足している」と答えた人は全体の85.7%でした。(出典:フリーランス実態調査結果(首相官邸))
フリーランスの場合、ひとつの案件で関わるクライアントの人数は平均1~3人程度と言われているため、人間関係のストレスはかなり減少します。
しかし、会社員は上司や同僚だけではなく、社外の人間も含めた何十人にも及ぶ人間関係を意識せざるを得ません。そのため、フリーランスよりも人間関係のストレスは増大します。
増大したストレスは仕事のモチベーションにも影響し、やがて、トラブルの要因ともなります。
人間関係の悪化で起こるトラブル事例
フリーランスには収入の不安定さや、新しいスキルを勉強し続ける難しさなどのデメリットもあります。
ですが、あなたが職場の人間関係で悩んでいるなら、体調を崩してしまう前に、フリーランスへの転職を検討してみませんか?
あなたの心身が疲れ切ってしまう前に、一度、フリーランスへの転職を考えてみてくださいね。
フリーランスへ転職する際のコツは「40代がフリーランスとして成功するために必要なこと」の項目で具体的に解説しています。
こちらもチェックしてみてくださいね。
40代がフリーランスへ転職するデメリット
本項目では、フリーランスに転職するデメリットを3つ紹介しています。
40代がフリーランスに転職するデメリット3選
フリーランスは働くほど収入が増やせたり、働き方を選べたりするメリットがありますが、デメリットもあります。
本気でフリーランスになりたい方にとって見逃せない内容だけを紹介していますので、必ずチェックしてくださいね。
お金の不安がつきまとう
フリーランスへの転職を考えた時、多くの人は収入に関する不安を感じるのではないでしょうか。
ランサーズが実施した「【ランサーズ】新・フリーランス実態調査 2021-2022年版」において「フリーランスとして働く障壁」の1位は「収入に対する不安」でした。
順位 | 内容 | 割合 |
1位 | 収入がなかなか安定しない | 31.5% |
2位 | 収入が低い | 30.5% |
3位 | 老後の備えができない | 15.9% |
上位3項目全てに「お金にまつわる不安」がランクインしていますが、特に開業直後のフリーランスの収入は不安定です。
開業直後の収入が不安定になる理由
私がフリーランスに転職した時も、保険料や住民税の高さに驚きました。
社会保険は約2万円、国民健康保険では約4万円と2倍近くに増えていたためです。
開業直後のフリーランスは「会社員時代よりも収入が減ること」と「収入が安定するまでは時間がかかること」を覚えておきましょう。
最初は稼げないと知ってしまうと、フリーランスへの転職に一層不安を感じる方がいるかもしれません。
だからこそ、40代がフリーランスへ転職する前には、入念な準備が必要です。
不安を減らすには「余裕」を持たせて「支出」を減らす
特に「最低1年程度は生活できるだけの貯金をしておく」ことが、最も大切です。
なぜなら、フリーランスの活動に必要な経費以外にも、次のような出費が発生する可能性があるためです。
お金に不安があると生活に余裕がなくなりますし、余裕を作るために仕事を詰め込んで体を壊してしまうなど、様々なリスクが高まります。
お金の不安はゼロにすることはできませんが、軽くすることは可能です。
貯金を始めたり、格安SIMへの切り替えをしたりするなど、今すぐできることを始めてみてくださいね。
仕事が毎月続く保証がない
フリーランスの仕事は収入だけでなく、仕事に関しても不安定というデメリットがあります。
募集されている案件に応募し、選考に通った後に受注、というのが基本的な流れですが、受注した仕事が毎月続く保証はありません。
そのため、フリーランスは仕事が途切れないように「複数の受注先をキープすること」が重要です。
受注先を複数キープしておく理由は?
毎月の収入が減るリスクを避けるためです。
特定の取引先や1つの案件に収入を依存してしまうと、急な打ち切りで収入が減少するリスクがあります。
【失敗した事例】
↓ 失敗の原因は? ↓
「この案件は継続する」と思い込んだこと。
複数の受注先から仕事を受注できれば、1つの案件が突然終了しても、収入がゼロになるリスクは回避できます。
そのためには、最低でも2つの案件を受注できるように営業を行いましょう。
複数案件を受注するには「新規・既存」の両方で営業を行う
特にSNSアカウントで日々の活動内容を発信すれば、営業窓口としての機能も果たせます。
発信は早ければ早いほど、クライアントの目に止まる機会が増えます。
「実績ができてから始めよう」と考えていると、魅力的な案件を見逃してしまうかもしれませんので、今すぐ始めてみてくださいね。
※1:フリーランスの受注経路の3位は「SNSでの検索」であり、全体の19.2%であった。
3位までの結果は下記の通り。
(注:2位の「シェアリングプラットフォーム」は「ランサーズ」などのクラウドソーシングサイトを指す)1位:人脈(42.1%)
【ランサーズ】新・フリーランス実態調査 2021-2022年版より
2位:シェアリングプラットフォーム(19.8%)
3位:SNSでの検索(19.2%)
常に新しい知識を学ぶ必要がある
フリーランスとして働き続ける限り、常に新しい知識やスキルを勉強し続けなければいけません。
ChatGPTをはじめとした最新のAI技術を筆頭に、ビジネスに関わる技術は日々進化しています。
最新の技術や知識を勉強せずに、過去のスキルや経験だけを頼りにしていると、他のフリーランスとの差が大きくなり、あなたの市場価値はどんどん下がっていきます。
勉強を怠ると発生するデメリット
↓ 結果 ↓
あなたの市場価値が下がり、フリーランスを続けられなくなる。
世の中の変化に対し、学ぼうとする意志や焦りを感じない人が、フリーランスを続けることは困難です。
新しい技術やスキルを習得し、時代の流れに取り残されないようにするには、常に学習し続けるしかありません。
市場価値を向上させるには?
YouTubeやSNSを活用すれば、無料かつ短時間で最新情報を集められます。
まずはYouTubeやSNSで気になるキーワードを検索し、出てきた内容や動画を見て学習することから始めましょう。
スタートが早ければ早いほど知識も増えますし、理解も早まりますので、今すぐ始めてみてくださいね!
40代フリーランスが成功するために必要なこと
本項目では40代がフリーランスとして成功するためのポイントを「仕事」・「収入」・「生活」の3つに絞って解説しています。
フリーランスになる決意をして、いろいろとリサーチをしてはいるものの、次のような悩みを感じる人もいるのではないでしょうか?
フリーランスは自分で選択・決断することが多く、個人差もあるため、なかなか実情をイメージしづらいですよね。
ですが、キャリアアップに必要な技術を押さえれば、40代でフリーランスに転職しても十分成功できます。
本気で成功したいあなたに向けて、キャリアアップのポイントを解説していますので、ぜひ最後までチェックしてくださいね。
仕事で成功するための3ステップ
最初に、フリーランスが仕事を受注するには、自ら営業しなければいけません。
ですが、闇雲に活動しても成果が出ないばかりか、疲労してしまうだけです。
そのため、最短効率で成功するには正しい努力が必要です。
仕事で成功するために意識すべき「3ステップ」
それぞれ解説していきます。
副業からスタートする
フリーランスになることを決めても、いきなり独立開業することはおすすめしません。
フリーランスは収入や仕事が不安定な働き方ですし、社会的信用が低いというリスクもあります。
そのため、フリーランスになることを検討し始めたのであれば、副業としてスタートすることがおすすめです。
副業から始める理由は?
最小のリスクでフリーランスを体験できるためです。
副業から始めるべき理由3選
特に「フリーランスとしての適正を確認できる」ことが、副業から始める大きなメリットです。
実績のないフリーランスが受注できる仕事には低単価案件が多く、生活費に相当する収入を得るには時間がかかります。
そのため、失敗してもリスクの少ない副業から始めることがおすすめです。
私が知っているWebライターの方にも、副業として仕事をこなしながらキャリアを積んでいる方が多いです。
独立開業しなければフリーランスになれない、ということは決してありません。
まずは副業から始めてみて「フリーランスとしてやっていけるかどうか」を確認してみてくださいね。
クライアントに価値提供する
副業で感覚を掴めたのであれば、メインの作業以外で、クライアントに価値提供できることを増やしていきましょう。
どうして「できること」を増やす必要があるの?
あなたの市場価値を上げるためです。
想像してみてください。
「受け身で言われたことしかできない人」
「新しい仕事にも臆せず挑戦している人」
あなたがクライアントの立場なら「新しい仕事にも臆せず挑戦している人」の方が市場価値は高いと考えるのではないでしょうか?
確かにそうだけど……実績がなければ、新しい仕事なんて簡単には受注できないでしょ?
それに新しいスキルや知識も、身に付くまで時間がかかるし……。
そんな時はどうしたら良いの?
確かに実績やスキルがない場合は、アピールする内容に困りますよね。
そんな時は、クライアントとビジネスパートナーになることを目標に、コミュニケーションを取りましょう。
クライアントが仕事を頼みたくなる行動3選
特別なスキルや実績がなくとも、クライアントとのコミュニケーションを丁寧に行うだけで、あなたの市場価値を上げることは可能です。
私は特別なスキルや実績が全くなかったため「24時間以内に返信する」ことを徹底しました。
結果「いつも連絡が早くて助かります!」とお褒めの言葉を頂き、後々、新規案件も紹介して頂きました。
どんな人でも今すぐ実践できますし、どんなクライアントにも効果があることを保証します。
アピールできるスキルがないと悩んでいる人は、試してみてくださいね。
市場価値を高めていく
仕事にも慣れて、クライアントとのコミュニケーションもスムーズに行えるようになったら、市場価値を高めるために、勉強と実践を継続しましょう。
なぜ勉強と実践の継続が必要なの?
時代の変化に対応するためです。
フリーランスは、会社員と違って、雇用契約に基づいた仕事ではないため、自分のスキルや知識を常にアップデートし、時代の変化に対応していくことが求められます。
時代の変化に対応するための「3ステップ」
とはいえ、仕事をしながら新しい技術やスキルを学ぶことは大変ですよね。
ですが、発想を変えてみてください。
「勉強」と聞くと、1日に何時間も行わないと意味がないと思い込んでいませんか?
実際は、
これらも立派な「勉強」ですし、なによりも大切なことは「短時間であっても継続すること」です。
イメージしてみてください。
- 「1ヶ月で3キロ」やせるダイエット方法
- 「1年で3キロ」やせるダイエット方法
結果は同じ「3キロやせるダイエット」でも、後者の方が「少しずつ頑張れば、自分にも続けられそう」と感じませんか?
また、毎日少しずつ勉強する方が記憶への定着率が高く、忘れにくくなるというメリットもあります。
市場価値を高め、オンリーワンのフリーランスになるためにも、あなたが継続できるペースで勉強と実践を継続してくださいね。
お金で悩まないために実践すべきこと
自由な働き方を求めてフリーランスになったのに、お金の不安を抱えながら働くのはつらいですよね。
また、少し大変でも、可能な限り安定した収入が欲しいと思うのではないでしょうか。
結論から言ってしまうと、収入を100%安定させる方法はありませんが、安定させるために意識するべき3つのポイントがあります。
【お金で悩まないために実践すべきこと】
詳しく解説していきます。
継続案件を獲得する
開業直後のフリーランスは、単発案件を受注しながら経験を積むことになります。
そうして、いくつかの単発案件をこなして自信が付いてきたら、継続案件の受注に挑戦しましょう。
単発案件よりも、継続案件の方が良い理由は?
プロジェクト完結までは安定した収入が入るためです。
ただし、スキルや実績がない状態で継続案件を受注することは困難です。
継続案件を受注するにはクライアントに、
「この人はスゴく頑張ってるし、いつも助けてくれる人だから継続して取引したいな」
と、思ってもらえるだけの「価値提供」=「GIVE」が必要です。
クライアントへの「GIVE」は、あなたにもメリットがある。
クライアントに「GIVE」するとメリットがあるのはわかったけど……。
具体的に何をすれば良いの?
具体的な「GIVE」の方法は、「クライアントが手間だと感じている内容」を巻き取りましょう。
「クライアントの手間を減らす」ことが「GIVE」につながる
「GIVE」は与えるだけではなく、相手が「手間だな」と感じている行動を引き継ぐだけでも結果が出せる行動です。
「自分にもできそうかも」と感じた行動があるなら、専門知識やスキルがなくとも、あなたはクライアントに「GIVE」できますので安心してください。
継続案件を受注して、安定した収入を得るためにも、クライアントへの「GIVE」を最優先に行動してくださいね。
複数の収入源を確保する
フリーランスが1つの案件収入のみで生活しようとすることには、大きなリスクがあります。
ひとつの案件に頼るリスクは何?
突然、収入がゼロになる可能性があることです。
会社員であれば会社がなくならない限り、仕事や給料が途絶えるということは、ほぼありません。
ですが、フリーランスの案件はワーカーもしくはクライアント側の事情で、突然終了してしまうことがあります。
案件が終了してしまう理由は様々
仮に1つの案件が終了してしまっても、他の収入源があれば、収入がゼロになるといった事態は避けられます。
複数の収入源を得るためにも、フリーランス向けの求職サイトやエージェントを利用して、複数案件を受注しましょう。
フリーランスに人気の求職サイト・エージェント
業種ごとの求人数は、サイトによって異なります。
あなたの業種に強い求職サイトを選べば、受注率もアップしますよ。
私は、他サイトよりもWebライターの案件が多い「クラウドワークス」をメインに利用しています。
複数の収入源を確保できれば、突然収入がゼロになるリスクは回避できます。
求職サイトやエージェントサービスを利用して、複数の案件獲得を狙ってみてくださいね。
貯金する
複数の継続案件を受注し、毎月安定した金額を稼げるようになっても油断せずに、貯金をしておきましょう。
どうして貯金が必要なの?
どれだけ対策しても、収入が途絶える可能性があるためです。
繰り返しになりますが、会社員のような雇用契約をしないフリーランスの収入は不安定です。
複数の継続案件を受注していても、それら全てが同時に終了する可能性もゼロではありません。
また、会社員と比較すると、フリーランスは税金に関わる出費が増えるデメリットがあります。
特に「住民税」は、前年度の年収を元に算定されることに注意してください。
フリーランスへ転職した翌年の支払い額は、会社員時代の年収で算定されるため、場合によっては高額となります。
下記は、私が住民税を支払った月の出費です。
住民税:約8万5000円
国民健康保険:約4万円
国民年金:約1万6000円
家賃・光熱費など:約13万円
合計:約26万5000円
あなたが私と同じように、会社員からフリーランスへの転職を検討しているなら、同額かそれ以上の出費が発生する可能性があります。
そのため、最低でも半年分、収入が途絶えても生活できる貯金を残しておきましょう。
お金に余裕がなくなると、心の余裕も失ってしまいます。収入が増えてきても油断せず、貯金しながら生活してくださいね。
フリーランスを続けるために実践すべきこと
フリーランスは体が資本です。作業だけでなく事務作業も全てあなた1人で行うため、体調を崩すことは避けたいですよね。
本項目ではフリーランスの休み方や、実際に休むためのテクニック、休まないことで発生するデメリットを紹介しています。
あなたがフリーランスとして長く活動し続けたいのであれば「休むテクニック」を知っておいて損はありません。
ぜひチェックしてくださいね。
「オン」と「オフ」を区切る
フリーランスとして活動する際は、1日の中で「仕事」と「プライベート」を区切りましょう。
それぞれの時間を区切ると、何かメリットがあるの?
脳の緊張をほぐし、パフォーマンスを維持することができます。
人間が「オン(=仕事)」と「オフ(=プライベート)」の時間を感じられるのは、脳の働きが関係しています。
どんな車でも走り続ければオーバーヒートしてしまいますので、適度な休憩が必要です。
しかし、自宅で仕事をするフリーランスは「常に仕事中」という状態に陥りやすく、脳の緊張が解けずに、疲労が溜まりやすくなります。
そのため「オン」と「オフ」の時間を区切り「『今は休むタイミングだよ』と脳に認識させる」ことが大切です。
オン・オフを切り替えるには「時間」や「場所」を変えてみる
「オン」と「オフ」を上手く区切ることで休息の質を上げられます。
高いパフォーマンスを維持するためにも、1日の中で「オン」と「オフ」を区切ってくださいね。
スケジュールは余裕を持たせる
「オン」と「オフ」を区切ることと同時に考えるべきことは、余裕を持たせたスケジュールを立てることです。
柔軟性のあるスケジュールを立てる理由は?
あなたの想定通りに作業が進むとは限らないからです。
フリーランスであれ会社員であれ、仕事をしていると、常に想定外のトラブルが発生する要因があります。
「こんなはずじゃなかった」失敗談
私の同期にも、自分の能力では困難な案件を受注した結果疲弊し、1ヶ月ほど仕事ができなくなった方がいました。
仕事のスケジュールを立てる際は、想定外のトラブルが発生することを見越して受注しましょう。
スケジュールに余裕があれば、トラブルがあってもリカバーできる
↓ クライアントの印象は? ↓
しっかりと計画立てた上で納期を守って作業をすれば、収入だけでなく、クライアントからの信頼も獲得できます。
「クライアントへアピールしたい」という考えで無理な納期を設定してしまうと、トラブルが発生した際の対応が難しくなる上、信頼も失いますので注意が必要です。
スケジュールを立てる際は、常に柔軟性を持たせ、無理をせずに済むように調整してくださいね。
週1日はリフレッシュする
「オンとオフを区切る」、「スケジュールには余裕を持たせる」ことができたら、週1日はリフレッシュの時間に充てましょう。
仕事しない間は無収入になるけど、リフレッシュは必要?
あなたが長くフリーランスを続けるためには必要です。
ただし、あなたに合った休み方で大丈夫ですよ。
休日に関しては「定休日が欲しい」方もいれば「何もしない方が落ち着かない」という考えの方もいるのではないでしょうか?
フリーランスは仕事をしない期間は無収入になりますし、案件によっては休みを取ること自体が難しい場合もあります。
ですが、常に仕事に追われ続けていると、何かを楽しいと思う気持ちや、生活がおざなりになり、心身の調子を崩してしまいます。
そのため、あなたに合ったリフレッシュ方法を設定することは、長くフリーランスを続けるために必要な調整です。
休みを取るためには日頃から準備しておく
仕事は、誰かを助けるために行うものであり、自分に余裕がなければ、他人を助けることはできません。
せっかく選んだフリーランスの生活を長く続けるためにも、週1日はリフレッシュできる時間を作ってくださいね。
まとめ【40代こそフリーランス転職に最適の時期】
本記事のまとめです。
結論として、40代は豊富な社会経験とスキルを持つため、フリーランスへの転職に最適の年代です。
あなたにとって、今の仕事よりも「本当にやりたいこと」があるのであれば、40代の今がベストタイミングです。
まずは、フリーランスとして働く自分の姿をイメージすることから始めましょう。その後はすぐに行動あるのみです。
もし踏ん切りが付かないのであれば、想像してみてください。
「限られた大切な時間を、今の仕事に使うこと」と「一歩を踏み出して、自分らしい人生を送ること」なら、あなたはどちらを選びますか?
あなたがフリーランスとして生きがいを持って働けるように、応援しています!